働けているから、学校へ行けているから、
「完全」に「回復」した、わけではない。

働けていても、学校へ行けていても、
よく一般的に言われる「社会」へ戻れていても、
それで「完全」に「回復」したわけではない。

働けていても、学校へ行けていても
何か負荷がかかったとたんに
「転んで」しまうことはよくある。

「転ば」ないようにするためには、
自分は回復のビギナーであると
常に心の底から信じているといい。

自分はビギナーだから
働けていても、学校へ行けていても、
ミーティングへ出続ける、
セルフケアを怠らない、
学びの機会を逃さない、
仲間とフェローシップをとる、
スポンサーとコミュニケーションをとる。

だが、しかし。
自分がビギナーと認識し続けるのは難しい。
働けていたり、学校へ行けていたりすると、
うっかり中級者や上級者だとか思ってしまう。
ビギナー卒業!なんて思ってしまう。
人間なんて、「普通」そんなものだろう。

するとどうなるか。
ミーティングに出なくなる、
セルフケアを忘れる、
学ばない、
仲間やスポンサーと話さない、
そんな日々になる。

自分が本来の意味でビギナーだった頃など
遥かかなた、すっかり飛んでしまう。

で、転ぶ。

人間なんて、
この繰り返しかもしれない。

では自分がどれほど「ビギナー」か
どうやって知ればいいのか。

自分自身で判断する。
これも一つ。
だがこれは大概見誤る。
自分のことは
過大評価したい(してしまう)のが人間。

だから他者に見立ててもらう。
スポンサーとか自分のことをよく知り、
「回復」についてもよく知り、
忖度しないで伝えてくれる誰か。

他者も2人いればなお良し。
2人の意見が合致することで
より自分の状態を完璧に計ることができる。

そういう人を2人持つ。
なかなか難しいかもしれない。
まあ、少なくとも1人いれば良しとしよう。

自分自身ができること。
常にビギナーと思うこと。
そういう人を持つこと。

もしなるべく転びたくないのなら。

転ぶのはいけない、ということではない。
転びからの学びは多々ある。
もし学ぼうとすれば、の話だが。
(転び続けるのはお勧めできない。)



常にビギナー。
なんて難しい。