NHKのサイトにこのような記事を見つけました。

オーバードーズがやめられない 市販薬を大量摂取する若者たち | NHK 

オーバードーズ(以下、OD)が止められない、特に若者が増えているということは、ずっと前にこちらでも書いたように記憶しています。
違法でもなく、街中やネットからも手軽に気軽に手に入れることができるので、そのハードルが思うほど高くないことが理由の一つでしょう。
しかし、いくら市販薬とはいえ、これも立派な薬物依存を招いてしまうのです。

上記サイト中に、親からの説得は意味がないことが記されています。
薬を隠したり無断で捨てたり、「止めなさい」と言うのもよくない、と。

この行動はここでもたびたび登場する親から子に対しての「支配とコントロール」にあたります。
「支配とコントロール」はもう止めましょう、とここでも何度か書きました。
親は子によかれと思ってしている行動なのでなかなか止めることができない、というのもよく理解できます。
ご自分もそうされて育ってきたから、それもよく分かります。
そうしないと子どもがますます間違った方向へ行ってしまいそうで、こちらも頷けます。
ただ非常に残念ながら、この「支配とコントロール」は親が願う方向へとは進みません。
むしろ逆方向へ、逆方向へと向かうのみです。

どうか、その「支配とコントロール」下から子どもを手放してください。
親が支配とコントロールするのは親自身、本人自身だけで十分です。
子どもが自分で考え、行動し、責任を取る、その力を「支配とコントロール」によって奪わないでください。
「支配とコントロール」をすればするほど、子どもはその力を失っていくだけなのです。
親の権力を決してそのようなことに行使しないでください。

子どもには子どもの「生きる力」があります。
親の役割はその「生きる力」を存分にのばすことであり、「支配とコントロール」によって押し込めることではありません。