しおりは依存症を抱えるご本人の母親やそのご家族のための場じゃありません。
いえ、場である、とも言えるのですが、その違いを以下にご説明します。

確かにしおりが開所した当初、もう15年程度前のお話になりますが、「家族のための場」という趣旨で創られたようです。
そしてその趣旨が曲解されて広まってしまった、というか。。。

誤解されて見学や説明を受けに来られる方もままいらっしゃいますが、家族のための場所ではないんです。
しおりは、生きづらさを抱える女性、ご本人のための場です。

立場が、例えば依存症を抱えるご本人の母親だとしても、そのお母さまご自身が生きづらさを感じていらっしゃるのだとすれば、「家族です」ということではなく、「私自身」という認識ということ。
それであればぜひともしおりにいらしてください。
しかし、「私は全然大丈夫なんですが、子ども(夫)に問題がありまして、あの人をどうにかしたいんです。」という方のご期待には、申し訳ないのですが、応えられないのです。
「私は大丈夫なんです」というご家族の場ではないし、家族会とも違います。

しおりは、ご自身の回復と成長に真摯に向き合いたい方々が集っている、ご自身のための場(とまり木・居場所)だとご理解ください。

念のため、再確認まで。